Synology DS218playを再活用しよう —— 家庭用バックアップ&メディアサーバー徹底ガイド

数年前に購入したNAS、今どこにありますか?多くの人がSynologyのNASを一時は使っていたものの、今では押し入れに眠っているのではないでしょうか。私もその一人でした。6年前にDS218playを購入し、しばらく使っていたのですが、いつの間にか箱にしまいこんでいました。

NASDS218PLAY写真

しかし最近、家庭でのデータバックアップやメディアストリーミングの必要性が高まり、もう一度このNASを引っ張り出してきたのです。驚いたことに、DS218playは今でも十分に動作し、家庭用バックアップサーバーやメディアセンターとして立派に活躍できました。

 

 

 

1. 準備チェック —— DS218playの状態確認

  • 電源アダプターとLANケーブルが揃っているか確認します。
  • NAS本体をルーターに有線で接続します(Wi-Fiではなく有線接続が推奨)。
  • 電源を入れて、HDDの動作音やランプの点灯を確認しましょう。

DS218playは4Kビデオのトランスコードにも対応したメディア向けのNASです。既にHDDが装着されている場合、以前のデータがそのまま残っている可能性が高いです。

2. DSMへのアクセス —— 管理画面へログイン

Webブラウザでfind.synology.comにアクセスするか、「Synology Assistant」を使ってネットワーク上のNASを検索しましょう。 検出されたDS218playをクリックすれば、DSMの管理画面に入れます。

  • ログイン画面が表示されたら、以前設定したアカウントでログインを試みてください。
  • パスワードを忘れてしまった場合は、NAS背面のRESETボタンを4秒間長押しすることで、ソフトリセット(パスワードとネットワークのみ初期化)が可能です。データは消えません。

 

 

3. 最初にやるべきこと —— データのバックアップ

DSMにログインできたら、まず最優先でNAS内の大切なデータをPCや外付けHDDにバックアップしましょう。

方法A:DSMのFile Stationで手動ダウンロード

DSMの「File Station」アプリを開き、必要なフォルダを右クリックして「ダウンロード」します。

方法B:Windowsのエクスプローラーでネットワーク接続

エクスプローラーのアドレスバーに \\DS218play_IPアドレス を入力して、共有フォルダにアクセスできます。

方法C:Synology Drive Clientで自動同期

PCにSynology Drive Clientをインストールし、NASのアカウントでログインして、リアルタイムでフォルダ同期を設定します。

4. 再活用できる主要機能

4-1. スマホ写真の自動アップロード

スマートフォンに「Synology Photos」アプリをインストールし、NASと接続すれば、撮影した写真や動画が自動でバックアップされます。

4-2. メディアストリーミングサーバー

「Video Station」や「Plex」を使えば、NASに保存した映像をテレビやタブレット、スマホで簡単にストリーミングできます。DS218playは4K映像にも対応しています。

4-3. 家族向けのファイルクラウド

家族ごとにアカウントを作成し、専用フォルダを割り当てることで、自宅専用のクラウド環境を構築可能です。

 

 

5. 長く使うためのメンテナンスポイント

  • DSMおよびアプリの自動アップデートを有効にしましょう。
  • SMART検査を定期的に実行し、HDDの健康状態をチェックします。
  • 2段階認証を設定してセキュリティを強化しましょう。
  • UPS(無停電電源装置)を使用することで、突然の停電によるデータ損失を防げます。

6. DS218playは今でも現役で使える

Synology DS218playは発売から数年が経っても、家庭用サーバーとして十分な性能を持っています。データのバックアップ、写真の管理、動画の再生、ファイルの共有、どれも快適にこなしてくれます。既存のHDDがそのまま使えるなら、初期化せずに再設定するだけで再活用が可能です。

押し入れの奥に眠っているNASがあるなら、今こそ再稼働させるチャンスです。新しいデバイスを買わなくても、あなたのデジタル生活が一気に快適になるかもしれません。